縁起でもないから今日の日記は見ないほうが得策です

それでも書きます。

天気の色がはっきりしないです。
今朝は際立った寒さで霜が降り、夜には北の空で雷鳴が静かに息をしているように光っていました。日中は日差しが強くなったり風が強くなったり。目まぐるしい空の変容の下で今日を過ごしていました。
ただ驚いたのは、今朝方銀杏の木があまりにも時を急いていた様子。まだ完全に紅葉を遂げていなく、葉に緑がかかっていた銀杏は木にたくさんと群れるように成していました。しかし霜の影響か、空気に沿って「ひらり」ではなく「ぽとん」と落ちる銀杏たち。その様子がオレの目には舞い落ちるようには見えませんでした。一枚の銀杏が地に落ちると後を追うようにまた銀杏が落ちていくのです。まるで「道連れ」でした。落ちていく途中に銀杏が他の銀杏に触れて、それらを落としていくのです。風に吹かれて落ちるのは気にも留めないのに、どうしてこの銀杏には心を打たれたのか、それは何となくわかります。早く陽射しが銀杏を照らして欲しかったですよ。あんなことが最後の一枚まで続くのは不憫ですからね。
普段よりも空気が張り詰めていた中で、誰も望んでいなかったと思われるこんな落葉の様子。これから雪も降ることでしょう。雪を見ても同じ思いをするかどうか、オレにはよくわからないです。