よし!買った!

SEN2004-08-26


昨日大風呂敷を広げた通りに、昨日リリースされたSOFFetの2ndアルバム『SWINGIN'BROTHERS』を無事に買うことができました!
TSUTAYAで買ったのですが、俺が手に取ったときは残り一枚でしたよ。
購入後、早速ケースからCDを取り出し、車のCDプレイヤーに入れて聞きました。
俺が一番聞きたかった曲、『人生一度』を家に着くまで何度も繰り返し聞いて無心の状態で運転。
今思い出すと、その帰路の途中何度も他の車に右折や、道を譲っていた気がします。
心が浄化されるんですね。
普段運転するときはFMかジャズを流しながら、うるさいエンジン音との狂演をバックにブンブン走っているのですが、この曲しか聞こえなかったです。
あ、だからって五感は鋭くなってたから安全運転でしたからね。
詩もさることながら、曲調もたまりません。
クラシックギター(アコギ?わかんにゃい…)を曲調の幹として盛り上がりを演出し、全体の土台をベースとコンガで築いてあり、曲の中盤から弦楽器の指で弦をはじく音が入り、やがてヴァイオリンとビオラ、チェロを弾いた音が現れます。
全てを聞いて俺は武者震いをしてしまいましたよ。
俺は素晴らしい音楽や絵、小説、フレーズ、詩、映画、写真と出会ったとき、心に「かなわない」という恐怖にも似た感情が湧いて震えてしまうんですよ。
今回の要因は詩ですね。
詩は少年期→青年期→老年期という構成になっています。
だいたいの内容は、ある男が歩んできた模範的な、幸せの人生をなぞっていきますが、男は物足りなさを感じています。
晩年になり、連れ添った家族に自分を支えてくれた事を感謝しつつも、男は彼等に何を残したのか考える。
心や愛という形の財産を気付かずに残していたことがわかるんです。
でも…男は自分の中に何を残し人生を進んできたのか疑問に感じ、「何か」まではわからないが、未来に展望を見て「何か」を片手に歩いていると理解するんですね。
詩の中に幾度も出てくる
「“生きる”という義務課題をなんなくこなすが実は何が大切か彼は気付かない
喉が乾いたときにはもう水は無い」
にもあるように前半は、
満帆で生きているようで、
周りにある形のない大切なものを見付けることが出来てないんだよ、
と俺は解釈しました。
それで後半の文句を聞いてまず、
『覆水盆にかえらず』
が頭に浮かび上がったんですよ。
だからなんとなく、過ぎてしまったことは取り返しがつかない、ぐらいかなと思ったんですが、もう少し深く考えてみますね。
まず「水」を「時」と置き換えてみますよ。
ほら、時の経過を、水が流れるように「流れる」といいますよね。
それから「喉が乾いたとき」っていうのは、前の「気付かない」に係っているとすれば、「喉が乾いたとき」は「気付いた」ということになると思うんですよ。
てことで、概ねの意味は、
例え気付いたとしても時間は無い、
かな?
「いつも波風たてず
ー中略ー
エンジン全開で前進してきた今何か足りない
無意識に曖昧な未来を築く事にも気付く事無く
日が沈む」
巧く韻を踏んでいるこの詩は、青年期にあたる頃の詩でして、先に挙げた詩と意味が重なる気がするんです。
日々をガムシャラに邁進しているから、無意識にこれが幸せだ!という幻想を抱いているんですね。
幻想だから実感しても、それも幻想なんですよ。
つまりこの『人生一度』は、まず早期に大切なものとは何かを気付いて、それを見付けていこう!と教えてくれているかもですね。
しっかし、こういうことをしているのは実に楽しいですねぇ!
完全に自己満足ですが…。
考えを深めて…山と谷を越えて、迷いを重ねた後、再び広野に出ても、そこはまたあまりに広すぎて、幾許もなくまた新たに迷路と山を求めてしまう…ですねぇ。
みなさんもよかったら聞いてください!
そう言えば今夜はナイナイのオールナイトニッポンがありますね!
頑張って聞くぞ!
(いつか、もうちょっと『人生一度』を語るかもしれません…ビバ!自己満足!)