春と思えばそら空ろ

薄い雲が空を滲ませ、拠り所のない風が通り過ぎる。そよぐ木々が織り成す音で世界を形成し、閉空間の驕りが人の心を惑わせ、時候の思い込みを助長する。
春は来たのだろうか?
風が連れてくる梅花の匂い。赤らんだ桜の木………。
これが春か?

とか言っちゃってますけど、何が言いたいかって、暦を見て季節を決めるべきではない、ってことです。
季節の判断基準は人それぞれ。
春に限れば、梅が咲いたら春。桜が咲いたら春。出会いと別れを経験したら春。恋をしたら春。花粉警報が出たら春。誰かが「もう春だねぇ」と言ったら春、などなど。
誰もが春の声を五感で感じるのです。そして、春になったんだと、各々が納得するんですよ。
カレンダーを見て四月に入ったから春、では、人が持っているものを損ないます。
あ、言い過ぎかなぁ。。。やっぱり何でもいいです!
手伝い終わったから、作業するぞ!
ちなみに、俺が春だと思う瞬間は、風と空気の温度が暖かくなったときです。